受験勉強をする際、おすすめの参考書・教科書を聞かれることが多くあります。
生徒さんのレベルにもよりますが、網羅的な参考書や難しい問題集で点数が上がる訳ではありません。
理系科目を学習する際に特に言えることですが、点数が上がって行かない生徒さんには、
一度教科書に戻ることをおすすめしています。
指導時や自習時のわからない問題に関して、教科書に書いている基礎的な知識が
抜けている生徒さんが多く見られるからです。
最近の学校の指導は指導時間内で、決められた単元を効率的に進めるために、
プリントを多用した形になりがちです。
こちらの方が大切な項目を抜粋しており、確かに指導するには効率的ですが、
一度に入ってくる情報量が少ないため、問題を解く際、思い出すための手がかりも
少なくなり、結果として学力として定着するのは難しくなります。
得意科目・点数が取れる科目は無意識に自分が得ようとする情報が増えるため、
思い出すためのきっかけとなる情報も増えていきます。
苦手科目・点数が取れない科目は、なるべく早く終わらせたいので大切な所だけを
覚えようとしてしまい、肝心の思い出すための情報は薄いままです。
このまま学習を続けても情報が整理されず、ぶつ切りの知識が入ってくるだけなので
いざテストで問われたときにすんなり使いこなすことが出来ません。
苦手科目こそ、教科書を読むところから始めてみてください。
理系科目であっても筆者はなるべくわかり易くするために文章で解説してくれています。
文章で大まかな内容をつかみ、大切なことを覚えていく。
例題を読み、練習問題を解く。
この地道な作業を、自分ができるようになるまで繰り返す。
この作業を続けられるかどうかで学力が向上するかどうかは決まります。
繰り返しになりますが、苦手科目こそ教科書からです!
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